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【第50回教育者研究会】東京都江東会場で開催(7月7日)

 平成25年7月7日(日)、ティアラこうとう・大会議室において、教育者研究会を開催。教員、PTA関係者をはじめ60名が参加しました。  同会場では、共通テーマの「思いやりの心を育てる」に加え、サブテーマを「道徳実践の楽しさと分かりあえるよろこび」と設定し、講義、参加者全員参加型の分散会、質疑・応答を行いました。来賓に山崎孝明江東区長を迎え、和やかな雰囲気の中、教育現場での課題について、熱心な話し合いが繰り広げられました。

【山崎孝明区長挨拶】
 「長い間、教育者研究会を続けてこられたことは、教師の指導力を高めることにつながっていると思います。江東区ではこの4月から『江東学びスタンダード』という、江東区で学ぶ全ての小・中学生が身に付けるべき基本的な礼儀作法や能力(呼ばれたら「はい」と答える等)を定め、指導に取り組んでいます。このような標準に準じて、子供たちを家庭と学校と地域が力を合わせて育てていくのが大人の責任。子供たちへの働きかけは1か月後、1年後では遅い。『今』行うことが重要です」と参加者へ力強く呼びかけました。

【講義T】
 宮下和大・麗澤大学道徳科学教育センター、同大学講師が「学校における道徳教育を通じて学んだこと」と題して講義。自身が週に1度担当する「道徳科学」(麗澤大学1年生対象の必修科目)の授業を通しての学び、教師として直面している道徳教育の難しさを紹介し、参加者と共に「道徳」のあり方について考えました。
 「道徳科学」の授業は、あるナラティブ(物語)を題材に話し合い、最後にその感想を書き、まとめたものを、翌週の授業で配るという形式をとっています。「他の学生の感想を共有することで、各々が自分では学び取れなかったものに気がつき、他者の気持ちを理解することができる。こうしたやり方が思いやりの心を育むヒントになるのではないか」と宮下氏は投げかけました。
 また、道徳の授業をする上で難しいのは、教師の教えたい点と学生の学びたい点を一致させることであるとも述べました。「『大学生になって、なぜ道徳を学ばなくてはいけないのか』と思っている学生に対して、教師が教えたいことをただ一方的に教えても伝わりません。毎回の感想を読んでいると、学生が直面している課題が表れてきます。授業で与える題材を、学生に自身の課題と結びつけさせること、その課題を少しでも道徳的に解決するにはどうしたらよいかを考えるヒントを与えることが教師の役割ではないか」と結びました。

【講義U】
 青木靖・元千代田区立番町小学校校長、モラロジー研究所教育者講師が、「自尊感情と日本人としての誇りを育てる」と題して講義。青木講師は「思いやりの心を構成している要素の1つに自尊感情がある」という視点から話を展開。まず、日本の子供たちは外国と比べて自尊感情が低いことに触れ、自分を思いやること(自尊心)ができない人に他者を思いやる心は生まれないと訴えました。自尊感情を育てるために大切なことは2つあり、1つは「自分は何のために生まれてきたのか」を考えさせること(その中で必ず行き当たるのは「Something Great、御宏謨(ごこうぼ)」との対峙である)。もう1つは、「教育の本質を考える」ということ。それを具体化する教育事例として、子供の「心を壊す」言い方から「心を育てる」言い方へと変換することを紹介。「例えば、『言われたことしかやらないね』ではなく、『言われたことをしっかりやるね』と言い方を換えることで子供の心に与える影響は大きく変わる」と、その大切さを述べました。

【分散会・質疑・応答】
 参加者全員参加での分散会では、4グループに分かれ、講義を通しての感想を共有しました。「自分たちが子供の頃と現代とでは考え方や感じ方にギャップがある」と悩む声に対し、「意外と世の中を渡っていく知恵は持っているのでは」との前向きな意見もあり、様々な物の見方を共有しました。また、講義からさらに踏み込んで、畏敬の念や信仰心をどのように教えたらいいのか意見交換をする等、活発な話し合いが行われました。
 その後の質疑応答では、「クラスに入れない児童へ担任ではない自分がどのような支援ができるか」「クラスで児童の持ち物が隠されるということが起きた時、どうすればよかったのか」等、参加者から両講師へ教育現場での具体的な課題に関する質問が寄せられました。

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