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【第52回 教育者研究会】現職教職員の実践発表・講演会(東京都・江戸川会場)

 平成27年8月22日(土)、江戸川区総合文化センターにおいて開催。区内の小学校の教員を中心に165名が参加しました。江戸川区長・多田正見氏による特別講演をはじめ、現職の小学校教員による実践発表及びパネルディスカッションなど充実した内容の中で、参加者らは道徳授業のあり方について学び合いました。

教育実践発表・パネルディスカッション

 江戸川区内の若手教員3名[鹿倉亜美教諭(鎌田小学校)、岡本祥太教諭(第二葛西小学校)、佐竹陽子教諭(平井東小学校)]が道徳授業の現状や工夫について発表しました。鹿倉先生は思いやりの心を育むために実践していることのひとつとして、授業の前にコミュニケーション力や互いに認めあえる人間関係を育てていくことを目的としたグループエンカウンターゲーム(心ほぐしゲーム)の取り組みを紹介。道徳の授業では特に素直な意見を言ってもらいたい点から、「緊張をほぐし、意見を言いやすい環境を作ったうえで授業に入るようにしている」と述べました。また発表の中ではそれぞれ意気込みを語り、佐竹先生は「子供たちは多感で良くも悪くもなんでも吸収する。まずは自らが思いやりを持って接し、相手のことを考えられる温かい心を持った子供たちを育てていきたい」と述べました。
 実践発表後には発表した3名の教員をパネラーとし、パネルディスカッションを実施。コーディネーターを斉藤千尋教諭(鎌田小学校)が務め、パネラーへ質問。「現場での悩みや課題は?」との問いに、岡本先生は「子供たちから自由な発想が出すぎてしまい、ねらいに沿った進行が難しい」といった悩みを答えると、佐竹先生は課題として「子供の話に対して相槌だけでなく、その子の心情により迫っていくこと」といった点を挙げました。最後に本研究会の感想を聞かれると、鹿倉先生は「自身の教師生活を振り返る中で、以前恩師からいただいた『教師という仕事は、みずからの価値観や感性で子供たちを感化する仕事』という言葉がたいへん身にしみた。向上心を高くもち、子供たちと触れ合っていきたい」と述べ、佐竹先生は「他の先生方のお話を聞く中で私も実践してみたいと思うことが多く、ぜひ学校に持ち帰って取り組んでみたい」と本研究会にて現場で活かせる収穫があったことを報告、会場に集まった参加者も大きくうなずいていました。
 

講演会

 はじめに江戸川区長の多田正見氏が講演。戦後70周年を迎えたことに触れ、自身の幼少期における戦時体験や母親からの教育のありがたさを中心に語ると共に、本研究会への期待を寄せました。
 次に、モラロジー研究所常務理事の北川治男氏が「生きる力を培う道徳教育」と題して講演。「教師みずからが研究と修養に励み、自己を高める(指導のスキルを磨く)ことが、道徳教育が目指す、一人ひとりの子供の生きる力を培うことに繋がる」と述べました。また「生きる力を培う」うえで大切なものとして“4H's”(“HEAD(頭)”“HAND(手)”“HEART(胸)”“HARA(肚)”)を紹介。それぞれ知的能力、技術的能力、共感性、主体性の意があり、この4つの“H”の要素が、よりよく生きる力に必要であると示しました。その中で特に「肚」について言及。「肚を据えて心を開くこと、繋がる力と持ちこたえる力をかけ合わせたものが、生きる力の中核になる」と述べ、肚の教育の重要性を強く訴えました。また肚の教育として「歴史的ないのちの繋がりを子供たちにいかに伝え、個々のアイデンティティを確立していくことが主体性の育成となり、今日の道徳教育を支えていく基盤になる」と話しました。


<大田会場概要>
日時
平成27年8月22日(土)
会場
江戸川区総合文化センター
主な内容
教育実践発表
 鹿倉亜美 教諭(鎌田小学校)
 岡本祥太 教諭(第二葛西小学校)
 佐竹陽子 教諭(平井東小学校)
パネルディスカッション
 コーディネーター:斉藤千尋 教諭(鎌田小学校)
特別講演
 多田正見・江戸川区長
講演(まとめ)
 北川治男・モラロジー研究所常務理事
後援
文部科学省、東京都教育委員会、江戸川区、
こころの東京革命協会

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