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平成26年度 第3回公開教養講話を開催 山田法胤師

山田法胤師

  平成27年1月17日(土)、廣池千九郎記念講堂において今年度3回目の公開教養講話を開催しました。講師は法相宗管長、法相宗大本山薬師寺管主の山田法胤師。「新しい歳 乙未を迎えて思うこれからの生き方」と題し、60年に一度の乙未(きのとひつじ)という新しい年を迎えるにあたり、どのような生き方が望まれる一年なのかを話しました。モラロジー生涯学習講座の受講者と一般参加者、あわせて203名が聴講しました。

今、求められる生き方とは

 初めに、未年である今年について、「羊」という文字は「善」「吉祥」「瑞祥」などに含まれ、めでたい兆しを表すと説明。羊羹(ここにも「羊」の一文字が含まれる)が貴重な菓子として、正月に薬師寺に訪れるお客様へふるまわれたエピソードも語りました。
 その後、話は社会情勢に転換。フランシスコ・ローマ教皇が「ヨーロッパは老いている」と語ったことに触れ、日本のみならず世界は混沌としていると指摘。現在に比べてまだ貧しかった昭和中期、物は無くとも幸せを感じた体験をもとに、「物が豊かな現在は、物があるがゆえの不幸せがあるのではないか。日本もヨーロッパ同様に老いているのではないか」と問題を提起しました。そして、こうした今に望まれる生き方として「ヴィジョン(目標)を持って生きること、他者に喜んで与えることができる人間となること」と語り、日本という国と日本国民統合の象徴である天皇陛下の生き方が手本となると述べました。
 最後に、薬師寺が建立されるに至った成り立ちを紹介し、日本の国づくりや日本の精神文化を築いてきた源泉は奈良時代にあるという考えを提示。この国の骨格を成す歴史を持っているのは、法隆寺、薬師寺、東大寺などの国づくりとともに生きてきた寺社であると説明しました。利己主義の広がりへの見直しと、他者に喜びを与える法施の生き方をあらためて勧め、講演を結びました。

山田 法胤(やまだ ほういん)


 昭和15(1940)年、岐阜県生まれ。31年に薬師寺に入山、橋本凝胤師に師事。39年、龍谷大学文学部仏教学科卒業。同年、厚生省慰霊団団員として、アッツ島ほか戦跡各地を巡拝。46年、薬師寺執事に就任。平成2(1990)年、奈良喜光寺住職に就任。10年、薬師寺執事長に就任。15年、薬師寺副住職に就任。21年、薬師寺管主に就任する。現在、法相宗大本山薬師寺管主、法相宗管長、奈良喜光寺住職。著書に『こころを耕す』『あなたに伝えたい「生き方」がある』(経済界刊)、『迷いを去る 百八の智慧』(講談社)、『ブッダに学ぶ とらわれない生き方』(アスコム)などがある。

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