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第4回公開教養講話を開催 松浦光修氏 「神代・皇室・神宮」

松浦光修氏


  平成25年8月14日(水)、モラロジー研究所廣池千九郎記念講堂にて、第4回公開教養講話を開催しました。講師は、皇學館大學教授、松浦光修氏。
 本年、第62回神宮式年遷宮を迎えることから「神代・皇室・神宮」は不即不離(三者一体)の関係にあるという認識のもとに、講演を行いました。
 今回はモラロジー生涯学習講座の受講者と一般参加者、あわせて210名が聴講しました。

日本のためにできること

 まず松浦氏は、日本を「神代と現在が繋がっている世界で唯一の国」と紹介。
 海外の神話や廃墟・遺跡となっている神殿と比較し、「日本は、今なお神代の物語に登場する神を祀った神社が存在し、神主が祭祀を続け、国民がお参りに行く」と説明。神代と現在の連続性を象徴するのが、祭祀を続けてこられた天照大神のご子孫「ご皇室」と、全国の神社の総親神(本宗)「神宮」の存在であると述べました。

 次に、式年遷宮に見る神宮の本質に関する持論を展開。
 神宮式年遷宮の根底には「断絶のない永遠の祀り、そして、常若の精神がある。神宮で行われている多くの祭祀を1度も止めることなく続けるために、智恵を絞って考えられたのが、今ある神殿と全く同じものを横に作り、一瞬で引っ越しを行う式年遷宮という形なのではないか。それ故に神宮は、古来の姿のままに、常に新しい状態であり続け、日本人の民族性を伝える存在となっている」と説明しました。

 続いて、ご皇室の存在について紹介。
 ご皇室の最も重要なご公務が祭り主であるとし、「祭祀における祈りによって『神』と『民』の間を取り持っている」と説明。続けて、「祭祀で行われるご皇室の祈りは、決して自分に向けられるものではなく、見返りを求めることのない、『世の平らぎを祈る(国民が幸せに生活できますようにと祈る)』ものである。そして、歴代のご皇室の祈りを体現したものが『神宮』である」と述べました。

 最後に「私たち日本人は、神宮を中心に、神代から現在へとつながる日本という国で、ご皇室に祈られ生きている、稀にみる恵まれた存在である。そうしたことを踏まえて、私たちがご皇室のために行っていかなくてはならないことは、日本人としての生き方を見つめ、間違いは改め、その文化・伝統を正しく伝えていくことである。日々『ありがとうございます』(感謝)、『がんばります』(報恩)と真心を込め、各々が与えられた場、方法でご恩返しをしていくことが、神様、先人へと顔向けできる生き方となる」と語りかけ、講話を締めくくりました。

  • 松浦光修(まつうら みつのぶ)


    昭和34(1959)年、熊本県生まれ。皇學館大学文学部を卒業後、同大学大学院博士課程に学ぶ。専門の日本思想史の研究のかたわら、歴史、文学、宗教、教育、社会に関する評論、また随筆など幅広く執筆。全国各地で、講演活動をつづけている。現在、皇學館大學教授、「日本教育再生機構」評議員。著書は『大国隆正の研究』、『大国隆正全集』などの専門書の他、『竹内式部』、『やまとの心のシンフォニー』、『夜の神々』、『【新訳】南洲翁遺訓 西郷隆盛が遺した「敬天愛人」の教え』、『日本の心に目覚める五つの話』、『【新訳】留魂録 吉田松陰の「死生観」』など多数。最新刊に『日本は天皇の祈りに守られている』がある。

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